種類と症状
乾癬は種類によって症状の現れかたが違います。乾癬は、症状の違いにより5種類に分けられます。 1種類だけでなく、途中からタイプが変わることもあります。 爪の変形を伴うこともあります。
尋常性乾癬
■尋常性乾癬 (じんじょうせいかんせん)
- 最も一般的な乾癬で、患者さんの約90%がこのタイプです。
- 紅斑(皮膚が赤くなる)、肥厚(皮膚が盛り上がる)、 鱗屑(銀白色のフケのようなものができ、 ポロポロとはがれ落ちる)などの症状がみられます。欧米では鶏卵大の局面が皮膚の主体であることから局面型乾癬と呼ばれています。
■関節症性乾癬(乾癬性関節炎)
(かんせつしょうせいかんせん)
- 乾癬患者さんにはよく発症する、炎症性の関節炎です。
- 手足や指、腰などの関節に腫れや変形、痛みが出ます。
- 関節リウマチと症状が似ていますが、違う病気です。
■滴状乾癬(てきじょうかんせん)
- かぜや喉の痛み(扁桃腺炎)などに続いて、全身に米粒大~大豆大くらいの小さな紅斑ができます。急性に発症することが多い病気です。
■乾癬性紅皮症 (かんせんせいこうひしょう)
- もともとあった乾癬が悪くなり、全身に赤みが広がって、 発熱や悪寒、全身のだるさが出てきます。 リンパ節が腫れ上がったり、足がむくんだりもします。
- 入院が必要なこともあります。
■膿疱性乾癬 (のうほうせいかんせん)
- 尋常性乾癬が悪化して起きるものと、前ぶれなく起きるものがあり、皮膚の表面に白色または黄色の膿をもった発疹ができます。
- 高熱、全身のむくみ、関節の痛み、だるさが出てきて、多くの場合は入院が必要になります。