メリッサさんの乾癬エピソード

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気候が暖かくなるのは一部の人々にとってはありがたいことですが、皮膚疾患をもった人々には、しばしば仇になりかねません。メリッサがランニングショーツと乾癬をどのように着こなしたかについてご紹介したいと思います。

メリッサ

ニューヨーク市在住。かつてプロダンサーだったメリッサは、生後たった数ヶ月で乾癬を発症しました。頬の小さな斑点で始まった乾癬は、3歳で診断を受けた時には全身の90%に広がっていました。メリッサの人生に大きな影響を与えてきた乾癬ですが、彼女は自分自身にとって乾癬はごく小さな部分にすぎないと考えています。そして、乾癬が情緒面に与えた影響や、彼女がどのように直面した課題を克服してきたかについて正直に話してくれました。

あなたに乾癬があれば、社会的に好奇の目で見られたことが何度かあるかもしれません。悪気のない質問によって意図せず中傷を受けることもあれば、言葉が直接的で明らかに傷つけることもあります。私は24年間の人生で23年間、重度の乾癬に悩まされてきたため、不愉快な社会的状況にうまく対処する方法を学んできました。人々は知識を与えられれば思いやりをもてるものだと、私は常に信じています。

そこで私は昨年、春の初めに訪れた暖かい日、脚には厚い皮疹が広がっていましたが、朝のジョギングにショートパンツをはくことにしました。春の喜びと大胆さが混じりあった気分でした。帰宅途中にコーヒーを飲みに立ち寄った店で並んで待っていると、突然、ひとりの女性が私の脚を露骨に見つめていることを敏感に感じたのです。自分の肌が見苦しいという事実を突然突きつけられた時にいつもそうなるように、私はほんの一瞬凍りつきました。それでも私は女性に微笑みかけ、自分が怖がられるべき人間ではないことを示すことにしました。

それでも彼女は私の脚を見つめ続けたため、私の頭の中である考えが回り始めました:

  • 彼女が私の赤く盛り上がった皮疹をじろじろ見ている。
  • 彼女は私に何かを言おうとしているが、私はそれが気に入らない。
  • 彼女は叫び声を上げて、死に物狂いでカフェから逃げ出そうとしている

私のポジティブな気分は壊れ始めました。着たいと思ったものをただ着ることができないの?こんな目に遭うようなことは何もしていないのに、なぜ自分の肌を隠さなければならなかったの?なぜ病気になる羽目になってしまったの?

実のところ怒りさえ感じ始めていました。

そして彼女が近づいてくるのが見えました。私はすぐさま取り繕った笑顔で、これまで何千回もしてきたスピーチをする準備をしました「私は伝染性の病気ではなく、慢性の皮膚疾患なんです…」。いつもの熱弁。ところが現実に起きたことは違ったのです。

女性はただ、私がどこでスニーカーを手に入れたのかを尋ねたのです。この独特な色合いが好みで、このようなランニングシューズを探していたと話してくれました。むしろ私の引き締まったランナーの脚を褒め、自分もシェイプアップのために頑張っていると言っていました。私はあっけにとられました。乾癬については会話に全く登場しなかったのです。

彼女が立ち去り、私は無意識に守りの姿勢をとっていました。もちろん、彼女が私の乾癬についてコメントしていたら、私は気持ちよく穏やかに伝えたと思いますが、気まずさは残ったでしょう。なぜ私はこれほど身構えてしまったのでしょうか?

そうですね。これまでずっといじめや批判を受けてきたことによる防衛本能だったのです。私は多くの場合、質問や中傷を無視し、また怒りの感情を持つ自分自身を責めることもしません。あなたの肌の向こう側にあるものを見ようとしない人々や見ることができない人々は常にいるものです。しかし、こうした人々も、不安や病気を理解する誠実な人々の中にいるのです。私は彼女について何も知りませんが、私のスニーカーについて尋ねた女性は、私と全く同じように美しい春の朝を楽しんでいました。

この出来事は、どちらかと言えば例外的だったかもしれませんが、私が求めていた全てでした。もし誰かからじろじろ見られているように感じても、必ずしも自分の皮膚を見られているわけではないことを思い出させます。私は20年以上耐え抜いてきたので、傷つけられた時間を軽視することはできません。しかし、乾癬をもって生きることは、病気に縛られて生きるということではありません。先回りして自分自身をすり減らさないでください。なぜなら苦痛で何もできない時でさえ、乾癬はあなたのごく一部にすぎないのですから。

また春が来ます。私は堂々とショートパンツをはきます。あなたはいかがですか?

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