低脂肪・高タンパク食を手軽に摂る工夫
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美容 抗酸化料理研究家
常田 知里(Chisato Tokita)
家族の健康と美容をテーマに、誰でも簡単に作れることにポイントを置いた料理教室が大好評。
肥満を是正するために食べる量を減らしても、脂肪分の多い食事は体に負担をかけてしまいます。また逆に食べ る量が減るのと同時に体に必要な栄 養分も減ってしまっては日常生活の活 動に影響が出ます。そこで、毎回の食事で積極的に摂りたいのが「低脂肪、高タンパク食品」です。
筋肉量を低下させないために
肥満を是正するとき、筋肉量が減らないようにすることに気をつける必要 があります。そこで積極的に摂りたいのが分岐鎖アミノ酸(BCAA)です。 分岐鎖アミノ酸は、ヒトの筋肉のタン パク質中に高い割合で含まれており、 分岐鎖アミノ酸が筋肉作りに果たす 役割は大きいと考えられています。
【分岐鎖アミノ酸を多く含む食品】
- 大豆製品
- ささみ
- さんま、いわし、あじ
- マグロの赤身 など
摂りたい脂肪酸と避けたい脂肪酸
「脂肪」の全てが悪いわけではなく、皮膚のために摂りたい脂肪酸と避けたい脂肪酸があります。(積極的に摂りたい脂肪酸…n-3系 脂肪酸)さんま、さば、いわし、あじな どの青魚に多く含まれます。(避けたい脂肪酸… トランス脂肪酸)摂りすぎると血清LDLコレステロールを増加させてしまいます。
【トランス脂肪酸を多く含む食品】
- マーガリン
- バター
- チーズ
- マヨネーズ
- 食用調合油
高タンパク質・低脂肪の簡単レシピ
ささみハムのアレンジサラダ
●材料(ささみハム)
◎ささみ 3本
◎塩 小さじ1弱
◎砂 糖 小さじ1
ささみは高タンパク質・低脂肪食品の代表的な食品ですが、脂身が少なく繊維が多い分、パサつき食べにくい食品です。そこでささみをハムに加工することで、食べやすくなります。
●作り方
① ささみの筋を取る。(キッチンペーパーで筋の端をつまみ、フォークでその筋を深く引っ掛け、フォークで肉を押さえるようにしてギューと引き抜く。)
② バットなどに小さじ1弱の塩と砂 糖を混ぜ広げ、筋取りをしたささみを入れて表面に、塩と砂糖をまぶす。
③ 30分ぐらい置くと、ささみから 水分が出るため、キッチンペーパーで拭き取る。
④ラップでなるべくぴっちりキャンディ包みをする。それをさらに二回包んで計三重に包む。
写真は一重目。さらに箱包みのように二回包む。
⑤ 鍋に1.5Lの湯を沸かす。(2本 の場合は2L)沸いたら火を止めてささみを入れ、蓋をして、十分に冷める まで放置する。
浮き上がってきたら 小皿やスプーンで重石をする。
