相談の難しさ

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上手く話せない時には?

初対面の人との会話や、上司とのやり取りなど、上手く話せなくなる場面はよくあるものですね。医師に症状や困っていることを伝えることは、人によってはさらに大きな勇気がいることでしょう。

とはいえ、患者さんの乾癬の症状や悩みを医師が把握出来ないと、医師も十分なサポートが出来なくなってしまうかもしれません。

では、上手く伝える言葉や方法が見つからない場合はどうしたらよいでしょう?

 

前もって準備しましょう

病院に行く前に、準備しておけば安心できますね。医師に相談する内容をあらかじめ準備しておけば、会話がしやすくなり、必要な情報も得られ、相談もしやすくなるでしょう。

「乾癬について知るために、かなり早い段階からいろいろ調べました。そして医師にも積極的に相談でき非常に良い関係を築けています。-ビクトリアさん(アイルランド在住)

また、「症状や病気についての情報がほしいのか」、「新しい治療法を知りたいのか」、それとも「専門医の紹介が必要なのか」など、医師へ相談する時に、自分は何が知りたいのかを考えて整理しておくことも重要です1。目的が何であっても、医師への相談前に考えておけば、医師に自分の目的をはっきりと伝えることができますので、その目的に向かって医師と一緒に取り組むことができるようになります。

思っていることを口に出して伝えましょう

あなたの健康と幸せは、あなたと担当医のどちらにとっても大切なものだということを忘れないでください。ですから医師に相談するときには、遠慮せずにご自身が必要だと思うことを聞いてください。

  • 身体症状だけでなくてもいいのです-身体の症状を伝えるのはもちろんですが、乾癬によって精神面や日常生活に影響がある場合は、そのことも医師に伝えてください。
  • ご自身から質問しましょう-理解できないことがあったり、医師の説明がわかりにくかったり、不安なことがあったりする場合は、医師から聞かれなくても話題にあげて質問してください。どんなことでも聞いてみれば、きっと医師は答えてくれるでしょう。
  • 次の受診日を予約しましょう-乾癬は継続的な治療が必要です。次の受診日はいつにしたらよいかを医師と相談してください。
  • 治療に積極的に取り組みましょう-乾癬の症状は変化します。継続的に乾癬の記録をとることで、患者さん自身も、また担当医も、症状や治療効果についての理解を深めることができます。

乾癬の症状と日常生活に及ぼす影響を記録するのに役立ててください。

乾癬の症状には個人差があり、さまざまな要因によっても変化しますので、ご自身に合った治療法が見つかるまでには時間がかかるかもしれません。そのため、乾癬をコントロールするためには、患者さんと担当医が継続的にコミュニケーションしていくことが必要になります。

体調や感情の変化を、正直に担当医に伝えることが大切です。そうすれば医師は必要な情報や適切なサポートを提供することができます2

「はじめは総合診療医に診てもらい、そこに4年間通いましたが、その医師は一度も私の皮膚を見ないまま治療していました・・・。昨年、別の皮膚科医に診てもらったのですが、この医師がとても素晴らしかった。みなさんには、自分にぴったり合う医師を探すことを強くおすすめしています。」-ヘレンさん(アイルランド在住)

乾癬の症状をモニターするのに大変便利なスマートフォンアプリ「かんせんアプリ」を活用すれば、症状の記録や撮影が簡単にできます。自身の症状と日常生活における影響を記録して、症状のコントロールに役立ててください。

 

 

 

参照文献

  1. Poot F. J Eur Acad Dermatol Venereol 2009; 23(11): 1233-1239.
  2. Uhlenhake EE et al. J Dermatolog Treat 2010; 21

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