飲酒と乾癬の関係性
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一日の終わりのビールは気分をリラックスさせてくれるかもしれませんが、乾癬がある場合には肌荒れにつながりかねません。飲酒と乾癬についての研究を噛み砕いていきます。
職場でストレスに満ちた時間を過ごした後や、子どもたちを追って走り回る慌ただしい一日の後で、くつろいでお酒を飲むのがお好きですか? 確かに悪いことではありません。でも、次にあなたが自分のグラスにビールを注ぐ時には、少なめにしようと思うかもしれません。最新の研究によれば、「くつろいで」お酒を飲むことは、実のところ、あなたの肌には逆効果になるかもしれないのです1。
アルコールを飲む人には、より大きな乾癬リスクがあります
これは信じ難いことですが、研究では真実である可能性が示されています。飲酒は乾癬の症状を悪化させるだけでなく、なによりも、症状を発症させるリスクを著しく高める可能性があります1。
例えば、ある最近の研究によれば、一週間に2.3杯以上のアルコールを飲んだ女性は、全く飲まなかった女性よりも乾癬の発症リスクが著しく高いことが明らかになりました2。このリスクは男性ではさらに高い傾向にあり、日常的なアルコール摂取量がより大きな乾癬発症リスクになるほか、再燃の深刻さを高めることに関係していることが2つ目の研究で確認されました3。
飲酒は肌を乾燥させて…
アルコールに利尿作用があるということは(派手な夜遊びの後で、頻繁にトイレに行きたくなる本当の理由)、体が脱水状態になり、肌を乾燥させる可能性があるということです4。
…免疫システムを変化させます
もうひとつの大きな関心事は、アルコールが免疫システムに多大な影響を与え5、体中の炎症を引き起こす可能性があるということです6。おまけに、アルコール摂取は皮膚細胞の生成を早める成長因子受容体レベルを引き上げる可能性があります。夜遊びの後、肌がパサパサであることに気づくかもしれませんが、これがその理由なのです7。
ビールが最悪の元凶かもしれません
選択したアルコールの種類によっても影響は異なります。ある研究でビールが乾癬の最大のリスクに関与していることが発見されたことで、研究者はグルテン含量が原因となっている可能性を疑うようになりました8。
肌のことを考えて生活するのは面白くないですね!
あなたが頭の中で、こうつぶやいたとしても無理もありません!でも、アルコールがいつもはパーティの盛り上げ役になるというのは本当です。また、アルコール摂取量を減らすことは、肌にとって確かに良いことかもしれませんが、たまに飲むだけならおそらく大丈夫だということも確かです。
私たちよりも皮膚のことをよく知っているのは誰だかご存知ですよね? あなたのかかりつけ医です!ですから、質問があったり飲み過ぎるような状況なったりするようであれば、医師に質問する時間をとってください。そして医師が大丈夫だと言ったら「乾杯」しましょう。
参照文献
- Website “NIH, National Institute of Arthritis and Musculoskeletal and Skin Diseases” – Questions and Answers about Rosacea. Last accessed: 05.11.15. http://www.niams.nih.gov/Health_Info/Rosacea/
- Alcohol intake and risk of incident psoriasis in US women: a prospective study. Qureshi AA, Dominguez PL, Choi HK, Han J, Curhan G. Arch Dermatol. 2010 Dec;146(12):1364-9. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=20713772
- Alcohol intake: a risk factor for psoriasis in young and middle aged men? Poikolainen K, Reunala T, Karvonen J, Lauharanta J, Kärkkäinen P. BMJ. 1990 Mar 24;300(6727):780-3.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=1969757
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1662565/pdf/bmj00171-0026.pdf - Huffington Post citing Dr. Debra Jaliman in “Here's How Alcohol Wrecks Your Skin... And How To Choose The Least Damaging Drink” Last accessed: 05.11.15. http://www.huffingtonpost.com/2013/10/24/alcohol-skin_n_4146391.html
- Cutaneous disease and alcohol misuse. Higgins EM, du Vivier AW. Br Med Bull. 1994 Jan;50(1):85-98. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=7908595
- Alcohol, inflammation, and gut-liver-brain interactions in tissue damage and disease development.Wang HJ, Zakhari S, Jung MK. World J Gastroenterol. 2010 Mar 21;16(11):1304-13. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=20238396. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2842521/
- Ethanol and acetone stimulate the proliferation of HaCaT keratinocytes: the possible role of alcohol in exacerbating psoriasis. Farkas A, Kemény L, Széll M, Dobozy A, Bata-Csörgo Z. Arch Dermatol Res. 2003 Jun;295(2):56-62. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=12720008
- Alcohol intake and risk of incident psoriasis in US women: a prospective study. Qureshi AA, Dominguez PL, Choi HK, Han J, Curhan G. Arch Dermatol. 2010 Dec;146(12):1364-9. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=20713772. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3017376/