ウェアを気にせずに、ジョギングに出かけましょう

シェア:

ランニングがファッショナブルになってきたと思いませんか?ハーフパンツにダボダボのTシャツでジョギングする人が減り、体にフィットした、また肌を露出するデザインのおしゃれなウェアで颯爽とジョギングを楽しむ人をよく見かけるようになりました。

慢性の皮膚疾患を抱えている人の場合はどうでしょうか?皮膚の症状が原因でジョギングをためらったり、肌を隠すウェアを探したりする人もいるかもしれません。

スウェットパンツと長袖のトレーナーで走らないといけないのでしょうか?じろじろと見てくる人はいるでしょうか?何か言う人はいるでしょうか?いるかもしれませんが、少しも気にすることはないのです。

好き嫌いにかかわらず、運動は良いことです

運動が健康に良いのは言うまでもありません。運動することで体重は減り、筋肉の質が維持され、持久力が向上し…運動するメリットはたくさんあります。精神的な面で言えば、運動によりストレスが軽減され、頭がスッキリして気分がよくなります。なぜでしょうか?運動をすると、エンドルフィンというモルヒネに似た作用があるホルモンが放出され、自然に痛みの受容体が阻害されます。そのため、痛みのコントロールに役立ちます1

メタボリックシンドロームや肥満の乾癬患者さんにとって、運動は想像以上に多くのメリットをもたらすことがあります。最近の研究で食事療法と運動療法とを組み合わせると、乾癬の重症度の低減につながることがわかってきました。2

肌を出してみませんか?

運動が重要であることがわかりましたね。では、その先にある心配や恐怖とどのように向き合えば良いのでしょうか?オプション1。覚悟を決めて、自分の肌を好きになり、愛情を持つこと。乾癬の鱗屑もあなたの一部です。勇気を出して、タンクトップとショートパンツで堂々と走りましょう。

じろじろと見る人がいたら笑顔で返し、何か聞かれたなら素直に答えましょう。もしからかう人がいたら、毅然とした眼差しを送り、気にせず走り続けましょう。

ご自身の皮膚症状をさらけだすことは誰もができることではありません。2番目のオプションは、自分の好きなファッションで走ることです。適度にフィットした長袖のスポーツウェアも販売されています。その多くは軽量のコットン素材で、汗をかくことを考慮して作られています。レギンスもあります。長袖と長いパンツを組み合わせてみましょう。暑く感じたり、勇気が出てきたりしたら、いつでも自由に袖やすそをロールアップして短くできます。

モチベーションを見つけましょう

何を目標にジョギングをするべきか?答えは簡単です。いつもより長く走ることができ、汗を流して気持ちも快適に感じることができるのなら何でもよいのです。自分よりも長く走るランナーがいたら、それをモチベーションにします。その人たちより少しだけでもハードに、長く走りましょう。また、より多くの汗をかきましょう。そして、自分は楽しい時間を過ごせていると認識しましょう。

 

参照文献

  1. Sprouse-Blum AS, Smith G, Sugai D, Parsa FD. Understanding Endorphins and Their Importance in Pain Management. Hawaii Medical Journal. 2010;69(3):70-71. Last accessed: 11/3/15. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3104618/citedby/
  2. Diet and physical exercise in psoriasis: a randomized controlled trial. British Journal of Dermatology. L. Naldi,1,2 A. Conti,3 S. Cazzaniga,1 A. Patrizi,4 M. Pazzaglia,4 A. Lanzoni,5 L. Veneziano,5 G. Pellacani3 and the Psoriasis Emilia Romagna Study Group. http://bit.ly/1X7AVzT. Accessed 15 October 2015.

シェア:

ページの
先頭へ戻る