皮膚疾患と共に学生生活を乗り切る5つのヒント

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学生生活には楽しみがたくさんありますが、時にはさまざまな重荷もついてきます。厳しい単位の履修、新たな友だちづくり、住環境の変化…さらに慢性の皮膚疾患を抱えていたらどうでしょう?履修単位が何倍にも増えたようなストレスを感じるかもしれません。

最も大切で忘れてはいけないこと、それは、あなたの皮膚の症状はコントロール可能だということです。学生生活において、皮膚症状が原因で生じるストレスや会話の難しさに対処するための、5つのヒントをご紹介します。

1.自分のタイミングで、友だちに打ち明けましょう

学校という環境では、短い時間で友だちをつくることができます。多くの時間をともに過ごすことで、急速に、また深い友情を築くことができるのです。しかし、皮膚の症状が出ているときに新しい人に出会うと、自身の症状を気にされていることが億劫に感じるかもしれません。時が来たと感じたら、その億劫なものに目を向けてみませんか? そのことについて話題にすること、そのために何をしているか説明すること、そして、友だちから質問を受けたら答えられるように事前に準備をすること、こうした行動が新たなサポートの扉を開くこともあるのです1。けれど大事なことは、「そうしなければならない」と思わないことです。他人とシェアする、しないは非常に個人的なことです。あなたにとっての心地よさ、という感覚に基づいて行うことが大切です。

2.あなたの頼もしいサポーターを忘れないでください

学校でできた新たな友だちとは別に、地元の友だちや家族などによる心温かいサポートもあるはずです。彼らの存在を忘れないでください!あまりに多くのことが変化していく中で、家族や地元の友だちとの約束を忘れてしまうことはあるかもしれませんが、あなたを最もよく理解し、長い間サポートしてくれたのは彼らだということを忘れないでください。

3.大きなコミュニティの一員であることを思い出しましょう

世界中で約3%の人は乾癬を患っているということをご存知ですか2、3、4、5?つらい皮膚の症状と付き合っている人が、あなた以外に世界には数千万人もいるのです。どれほど苦しくて、つらく感じても、一歩離れたところから自分自身の置かれている状況を見つめ、自分は同じようなつらい症状をもつ大きなコミュニティの一員であることを思い出すこと、また仲間とつながり、サポートを求めることが気持ちをコントロールするのに役に立つかもしれません。

4. なぜそこにいるのか思い出しましょう

晴れて学生になれたのです!入学の理由は人それぞれあるかもしれませんが、日々通学することで、入学した理由やきっかけを思い出し、学ぶことに集中できるようになります。外に出て広い世界を知り、自分自身で多くの体験をすることができる、人生における実に素晴らしい時期なのです。学校で実現可能な素敵なアイデアをリストアップして、思い立ったときにまずどれか一つを実行に移してみましょう。そうすることで新たな気づきが生まれ、刺激のない1日が素敵な1日に変わるかもしれません。皮膚症状とうまく付き合っていくきっかけとなることでしょう。

5.自信を持ちましょう、何より大切なのは楽しむことです!   

 

皮膚に症状があっても、それよりも大切なことが山ほどあるということを忘れないでください。また、入学できたという事実を誇りに思ってください。これから起こるすべての出来事を心待ちにしてください。そして、恐れずに外に出て楽しい時間を過ごしてください。さまざまなグループ活動に積極的に参加しましょう。気を紛らわすことも必要です。それが実現できれば、同じような困難に直面したり悩みを抱えたりしても以前ほど深刻なストレスを感じないかもしれません。 乾癬という病気にあなたの大切な学生生活を邪魔させないようにしましょう!

 

参照文献

  1. Psoriasis and Relationships (Life with psoriasis: Relationships) https://www.psoriasis.org/life-with-psoriasis/relationships
  2. Nestle FO et al. N Engl J Med 2009; 361(5):496-509.Brezinski EA, Armstrong AW. PLoS ONE 7(4):e33486.
  3. Brezinski EA, Armstrong AW. PoSONE7(4):e33486. http://www.skintolivein.com/psoriasis/psoriasis-who-is-affected
  4. Maurer M et al. Allergy 2011; 66:317-30.
  5. Zuberbier T, Maurer M. Acta Derm Venereol 2007; 87(3):196-205. http://www.skintolivein.com/urticaria/urticaria-more-common-than-you-think

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