ご自身の乾癬の状態を知りましょう
シェア:
乾癬の状態をコントロール
日常の生活を記録しておくことは大切なことです。お金の使い方や仕事、食事の内容などを長期的に記録することは、自分の生活習慣を把握し、改善することに役立ち、自分で自分の生活をコントロールすることにつながります。
乾癬も同じです。乾癬の症状は人によって違うため、まずは自分の症状がご自身にどのような影響を与えているのかを把握することが大切です。
「乾癬や自分自身の症状についてよく知るにつれて、症状をコントロールできるようになり、気分も改善されました」-ビクトリアさん（イギリス在住）
では、どのようにしたらいいのでしょうか？
まずは評価方法を知りましょう。
皮膚の状態を調べましょう
皮膚がフケ状になってはがれ落ちる鱗屑（りんせつ）や皮屑（ひせつ）など、乾癬の身体にあらわれる症状はわかりやすいものですが、それを評価したり記録したりする方法があることをご存じですか？
医師が乾癬の重症度を評価する方法に、PASI（パシ：乾癬面積と重症度指数）という評価基準があります。PASIは、皮膚の赤みや、もり上がり、銀白色のフケ状の皮膚（鱗屑）などの乾癬の特徴や、症状が現れている皮膚面積の割合を計算することによって、重症度を測るものです。PASIスコアは、0＝「症状なし」から72＝「非常に重い」まであります2。
PASIスコアが高いほど、乾癬の重症度も高いことになります。ただし、乾癬が影響するのは皮膚だけではありません。
目に見えない影響
「乾癬によって、精神的にも大きな影響を受けました。とにかくかゆくて、いつも不快感があり、本当に落ち込みました。」-ビクトリアさん（イギリス在住）
乾癬が心に及ぼす影響も見逃してはなりません。乾癬が日常生活に与える影響を評価することは、身体症状の重症度を評価することと同じくらい大切なことです。その評価に使われるのが、DLQI（皮膚の状態に関する質問票）で、簡単な10項目の質問に答えるようになっています。この質問票は、症状や感情はもちろん、日常の活動や人間関係に至るまで、さまざまな質問から構成されており、乾癬が生活のさまざまな場面にどのような影響を与えているのかを評価するものです3。
DLQIは0～30で判定され、スコアが高いほど、乾癬が日常生活に及ぼす影響が大きいことを表します3。
乾癬とうまく付き合う
乾癬の重症度はさまざまな要因や治療によって変わりますし、個人差もあります。したがって、乾癬の状態を記録することによって、患者さん本人も、また担当医も、乾癬が患者さんご自身の生活にどのように影響しているのか、一歩進んだ理解を得やすくなるのです。PASIやDLQIなどといった簡単な評価基準を使って症状を記録することで、患者さん本人や医師が適切なタイミングで適切な対応がしやすくなり、乾癬と上手に付き合っていくことができるようになります。
「ご自身の乾癬の状態を正しく評価すること」、「どうして評価するのが大事なのかを知ること」、乾癬のコントロールはここからはじめましょう。
乾癬の症状をモニターするのに大変便利なスマートフォンアプリ「かんせんアプリ」を活用すれば、症状の記録や撮影が簡単にできます。自身の症状と日常生活における影響を記録して、症状のコントロールに役立ててください。
「かんせんアプリ」利用者の声
※YouTubeにログインされている状態で当動画を再生されますと最後に他の動画が紹介されますが、これらはYouTubeの仕様で表示されるものであり、弊社が推奨したり、弊社と関係のあるものとして紹介するものではありません。
「かんせんアプリ」の使い方
※YouTubeにログインされている状態で当動画を再生されますと最後に他の動画が紹介されますが、これらはYouTubeの仕様で表示されるものであり、弊社が推奨したり、弊社と関係のあるものとして紹介するものではありません。
参照文献
- Feldman S, Krueger G. Ann Rheum Dis 2005; 64 (Suppl 2): ii65-ii68.
- EMEA. Guideline on Clinical Investigation of Medicinal Products Indicated for the Treatment of Psoriasis. November 2004.
- Department of Dermatology and Wound Healing, School of Medicine, Cardiff University. Available at: http://www.dermatology.org.uk/quality/dlqi/quality-dlqi-questionnaire.html.
